地域生活定着支援センターについて

地域生活定着支援センターとはどういう組織ですか?

罪を犯した(又は罪に問われた)障がい者や高齢者が、地域で罪を繰り返すことなく安心・安全に生活を続けられるように、矯正施設に勾留されている時から福祉的な支援を行う事業所で、各都道府県に設置されています。

地域生活定着支援センターは、保護観察所、矯正施設、留置施設、検察庁及び弁護士会といった刑事司法関係機関、地域の福祉関係機関等と連携・協働しつつ、刑事上の手続又は保護処分による身体の拘束中から釈放後まで一貫した支援を実施することにより、その社会復帰及び地域生活への定着を支援しています。

地域生活定着支援センターの役割や主な業務は何ですか?※

※以下の順番は状況に応じて前後することがあります。

主には矯正施設に勾留中の対象者を、保護観察所から依頼を受けて支援を開始します。

対象者面談

 対象者に役割の説明を行い、支援することの了解を得ます。これまでどんな生活を送ってきたか、なぜ罪を犯すことになってしまったのか、今後どんな生活を送りたいか等を聞き取ります。面談は通常、複数回行います。

情報收集

 対象者の理解を深めるために、家族やこれまで関わりのあった福祉関係者や行政関係者等から必要に応じて情報収集を行います。

アセスメント

 ❶、❷を踏まえて、どのような状況が再犯リスクを高めるのか、どのような支援があれば良いか、どのような手続きが必要かを検討します。また、検討した内容は対象者に説明します。センターが必要と考える支援と対象者の望む支援には葛藤が生じることも多く、よく理解を得た上で支援方針を決定します。

調整

 必要な行政手続きを行ったり、釈放後にスムーズに手続きができるように行政機関に事前説明を行ったりします。また、今後関わってもらいたい事業所へ支援の依頼をし、必要に応じて矯正施設で直接対象者と面談をしてもらいます。

釈放

 釈放時は対象者を迎えに行き、役所の手続きや、買い物をしたり、一緒に昼食をとったりした上で、受け入れ先事業所に送ります。

フォローアップ

 地域生活後は地域の支援者が主体となって対象者を支援していきますが、必要に応じて支援者会議のコーディネートや、トラブル対応、支援の助言などのバックアップを行い、地域で対象者を支える形を目指します。

出口支援と入口支援

刑務所などの矯正施設を出た後の社会復帰の支援を「出口支援」
刑事司法手続き入口(被疑者・被告人)段階での支援を「入口支援」
と言います。
入口支援は限られた時間の中で調整する必要があるので
出口支援より迅速な対応が必要となります。

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